【書評】『自分でやった方が早い病』
※この記事は2012年に別ブログで書いたものをそのまま転載したものです。
今日は『自分でやった方が早い病』という星海社新書から出ている本について、
書評を書いてみたいと思います。
- 作者: 小倉広
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 新書
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いきなり本筋からそれますが、星海社新書は最近いい本が多いですね。
たとえば、瀧本哲史さんの武器としての決断思考 [ 瀧本哲史 ]
や先が見えない時代の「10年後の自分」を考える技術など。
今の若い人、時代に沿った読ませる本が多いのかなという印象です。
そんな星海社の今年5月に出版されたのがこの本。
なぜ読もうと思ったかというと、
自分が『自分でやった方が早い病』にかかってる。
からです。シンプル。
あなたは、
「この仕事なら、自分でやった方が早いなぁ」と思ったことや、
「出来上がってきた仕事が求めるレベルに達してないから、自分でやり直した」
なんていうこと、ありませんか?
これにギクッとしたあなた(と私)は、『自分でやった方が早い病』です。
筆者はこういう人は相手のことを考えているようで、
自分のことしか考えていない『利己主義で仕事をしている』と断言しています。
「自分でやった方が早い」という人は
プレイヤーとしては優秀だが、マネージャーとしては失格。
プレイヤー1人分としての仕事しかできないから、より大きな仕事をすることができなくなるのです。
よって、自分にとっても損失です。
この「病気」が悪化するとどうなるか、
克服するとどんないいことがあるかを解説しています。
いくつか挙げてみます。
こういう人がこの病気にかかったままでいると・・・
・孤独になる
・常にストレスを抱えている
・誰も信頼できなくなるし、信頼されなくなる
逆に克服すると・・
・周りの人が成長することで自分も成長できる
・昇進・昇給につながる
・プライベートも充実し、健康になれる
・会社と事業の安定した成長につながる。
・一段上の仕事が出来る
ということで、自分と自分の組織のために
この病気は克服しなければならないのです。
克服への処方箋と心構えも書かれています。
昔からどうもお願いすることや任せることが苦手で
なかなかうまくできないのですが、
意識的にどんどん任せて成長を促すことを
やっていかなければと改めて思った本でした。