新卒で入った会社から「転職」しようと思っているあなたへ
※この記事は2012年頃に別ブログで書いたものを加筆修正したものです。
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最近、どういうわけか、進路の相談を受けることが多い気が。
(社会人数年目の20代中盤からも、年下の大学生からも)
僕が興味があって首を突っ込んでるという面もあるかなと思うんだけど、
話を聞いていて進路(特に転職)に悩む20代(おおむね24~28くらい)について、
これは考えておいたほうがいいのではないかと思うことがいくつかあるので、 (自分への戒めも含めて)メモしておきます。
なお、BLOGOSの
『新卒で入った会社を2-3年で辞める前に考えるべきこと』 という記事にインスパイアされている部分があるので、内容的には多少かぶるかと思います。
こちらもどうぞご覧ください。
1)落ち着いて、転職したい理由を考えなおそう
そもそも転職したい理由は何なのか?
よくよく聞いてみると、結局「今の会社が嫌」的後ろ向きな理由なことがよくある。
後ろ向きな形での転職はあまりいい結果を産まないので、辞めておいた方がよい。
転職したいと思った時なんて、よくないこととか嫌なことがあったときなことがよくある。
なので、悪いことは言わないから、 転職したいなーと思ったら少し落ち着いて、
一度転職することやめてみよう。
たとえば、一日有給休暇を取ってみよう。
平日に会社から離れた場所で改めて考えなおしてみよう。
転職は勢いで決めるものではない。もし「もう辞めてやる!」とむしゃくしゃした時は、少し時間を置いてみよう。それからでも遅くはないと思う。
特に所謂大企業にいる場合は、客観的に見ると辞めるのを辞めるのが
ベターな選択である事が多いと思う。
人生は一度切りだから後悔するな、というが、僕はその意見に賛成しない。
一度切りなのは確かだが時計を巻き戻すこともできない。
「いまの会社が嫌だから」と勢いだけで選択するといい結果を産まないと思う。
※ただし、セクハラを受けているとか、暴力的な職場という場合は話は別。逃げるべき時は逃げるべき。
2)隣の芝が青いだけではないのか?
1と少しかぶるが、隣の芝が青いだけなのでは?と思うことがある。
なぜあなたは今の会社を選んだのだろうか?
何かしら魅力に感じることがあって、選んだのでは?
そしてその期待が萎んでしまった今がある。
で、あるなら、なぜ他の職場を魅力に感じて行こうと思うのだろうか、
同じ結果になる可能性を考えるべきだと思う。
今の職場に不満があって、他を見てみるのはいいことだと思うが、
他の職場もバラ色ではないことを覚えておいたほうがいいと思う。
3)目の前の仕事に全力で取り組んでいるか
そもそも。
今あなたは目の前の仕事に主体的に取り組んで何かを得ているのだるか?
成果を出したのか?
その仕事から得られる学習をし、自分のものにし、成果を上げたのか?
単なる職場内スキルではなく、どこに行っても通用する力を身につけたのか?
20代の今やっておきべき、これからも成長し続けるための基盤ができたのか?
今の職場はもっと努力して、もっと成長できる環境ではないのか?
この辺りをもっと考えたほうがいいと思う。
4)先輩の意見を聞いてみよう
キャリアの形成に絶対的な答えはない。
仮に答えがあるのなら、とても楽だと思う。しかし、実際はそんなことはないし、結局自分が納得できるかどうかだけが答えなのだと思う。
ただ、人生の先輩という多くの実例があるので、転職賛成派・反対派の両方の意見を聞いてみることは悪くない。
わりと話したがりな人は多いので、きっと色々話してくれるはず。
話の99%は役に立たないアドバイスかもしれないけれど、きっと1%くらいは役に立つアドバイスがあると思う。
なので、キャリアに迷ったら人生の先輩に話をきいてみよう。
と、ここまで偉そうに思うところを書いてきましたが・・
異論は全力で歓迎します。
自分はやりたいことがあって環境を変えるんだ!と強く思っている人は
どれだけ強く引っ張っても変わらないと思うし、
逆に強く引っ張って考えが変わるようならそれまでだと思う。
先に書いたとおり、
人生における正解など誰にもわからないわけで、 自分にできることはその「選択」をした自分が正解だったと証明することだけ。
「選択」することはとても重要。 とくに人生を左右する選択は非常に重くて、ある意味での覚悟が必要だと思う。
「少し軽く考えていないかい?」「あなたはその覚悟ができているのかい?」 ということを問いたいのです。
それができている人にいうことは何もありません。
そんなあなたに幸多かれと思います。
↓少し古いですが、20代限定でおすすめです。
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で、この記事は最初に書いたとおり別のところで2012年に書いてたものを思い出して加筆修正しました。
実はこの記事は前職を辞める直前に書いたものです。
これだけ書いておきながらお前は辞めたのかという・・^^;
一番はじめに書いてある、「最近、どういうわけか、進路の相談・・」という件は単に辞めることを知っているから安心して相談ができるというだけだったのですが。。
これ自体は前職にいた特定の後輩に向けて書いたもので、
これらのアドバイスをそのまま全部話したわけではないけども、そういう趣旨の話をしたと記憶してます。
で、結局その後輩は3年経って・・今でもその会社に残り別の部署で頑張っているようです。
ね、辞めないでよかったでしょ?っていうお話でした。
ちなみに、この山本真司さんという方、僕がかなり影響を受けた方でした、
最新刊の『実力派たちの成長戦略』という本を読んで改めて感銘を受けたので少し古い内容ですが、書きなおしてみました。