フィリピンの道とん堀(DOHTONBORI)のUXは日本のお好み焼き店を上回っていると思う
先日、お好み焼きの「道とん堀」に行ってきました。
メトロマニラのSM City North EDSAにある店舗なのですが、大満足でした。
その時の体験とフィリピンのサービスレベルについて書いてみたいと思います。
お店ではタヌキが迎えてくれました。
ディスプレイの芸が細かい。本物の年末ジャンボ宝くじ?の模様。
最も大きな違いは、店員が焼いてくれるところ。
日本のお好み焼き屋だとだいたいセルフサービスで勝手に作ってねーっていうのが多いと思うんだけど、こちらでは作ってくれます。
作ってくれたのは彼。
(ネットに載せる許可得てなかったので顔にはモザイクをかけて、ネームプレートを隠してみた)
(左)お好み焼きと(右)広島風のお好み焼き
お好み焼きソース+マヨネーズでアートまで描いてくれた。葉っぱかな?
これが美味!
焼きそばも作ってくれる。
はい、完成。
これもまた美味い!
というわけで、このレベルのものをこの街で食べられるのか!っていうくらい大満足でした。
実際、彼が作っているところを見ながら、
「もうちょっとお好み焼きの具材を広げてもいいんじゃ~」
とか思ってたのですが、完全に僕の間違い。
ふわふわ具合がよい加減に仕上がっているのです。
へなちょこ日本人(=僕)が作るより断然うまいお好み焼きでした。
彼によると、どうやら1か月の研修とお店にある全メニューを作れるかの試験にパスしないと作らせてもらえないとのこと。
そりゃ美味いわけです。
さらに、UXの観点からすると、「作ってくれる」というのは日本と比べた大きな違いです。
必然的にテーブルにべったり張り付くことになるので、自然と会話が生まれます。
ホスピタリティレベルが高い人たちですからね。
人件費の高い日本だとこうべったりはいきません。
実際、ネットで見る限り日本の道とん堀ではセルフサービスな模様。
僕が日本で行ったことのあるお好み焼き屋もだいたいセルフサービスなので、
仮に同レベルの味を自分で作れたとしても接客を含めたトータル満足度は高くないのです。
トータルのUXは日本の一般的な飲食店を大きく上回るレベルではないかと思いました。
味と接客だけで比較するとこうなるわけで・・
(エクセルで1分で書いた超単純比較表w)
フィリピンのサービスと日本のサービスのUXを比べて、日本が足元にも及ばないという体験ははじめてでした。
今回は道とん堀のことだけでしたが、このことは結構重要なことを示唆しているように感じます。
1:サービス業においては、日本で実現していること同レベルのことは他国でも普通に実現できる
マニラに日本人の方が常駐しておられるようなので、その方を中心にかなり厳しくチェックをされているものと思います。
逆に・・きちんとした教育プログラムやサービスレベルを保つ仕組みが備わっていない企業は淘汰されていくのではないかと思います。
2:日本だから○○ができるという優位性は急速に薄れていく
「おもてなし」に代表される日本のホスピタリティは、他国の経済成長に伴って急速に差が縮まっていく、もしくは逆転されていってしまいそうに感じます。
という、驚きと危機感を感じた1日でした。
どうやらメトロマニラには、グリーンヒルズとSM North Edsaの2店舗らしい。
(あれ?Mall Of Asiaにもあるって言ってたような・・)
お近くの方はぜひ試してみてください。
それでは。