しおじのブログ

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英語ができるようになる方法を考える(その1) - 英語を話せるようにして何がしたいの?

 

最近聞く、すっごい勢いで、この言葉。

英語できるようになりたいんです。

 

うん、わかる、とっても。

でも、すごく思うのは、「そう思っていて実際は英語力が伸びない人の多さ」ですね。

 

この状況に対して、色んな人を見てきたり、自分自身の経験から、自分なりの仮説を持っています。

 

それは「1人1人にカスタマイズされた学習戦略」を考えることであって、

具体的に良い英語教材を作ることではないし、良い教え方でもない。

(なぜならすでに良い英語教材は山のようにある、から。)

 

本当に重要なのは、カスタマイズして、学習プランにしてあげるということではないか。

今必要なのは教材ではなく、先生でもなく、コーチではないかと思っている。

 

といいながらもこの学習プランを考えるというもの、どれくらいニーズがあるのかわからなかったので、ぽろっとFacebookでつぶやいてみたら、半日で30人くらいの方から希望をいただいて、びっくり&(そんなに準備してなかったから)どうしよう( ゚Д゚)という感じ。

 

そんなわけでニーズがありそうなので、まずはここで学習戦略の基本的な考え方を提示したいと思う。

(Facebookでメッセージをいただいた方にはこの手順で僕は作りますという意思表示でもあったりします。)

 

英語ができるようになる戦略とは・・?

基本的な考え方としては、

1:「英語ができる」ということの定義を明文化させる。

2:自分の今の現状を定量化させる。

3:ギャップを埋める戦略を考える。

4:戦略を考えたら、とにかく実行。PDCAを回す。

 というこの4点ができれば確実に英語はできるようになる。

 

簡単に絵を描いてみるとこんな感じだ。

f:id:hishionoya:20150329125000p:plain

 

ゴールが「1」、現在地が「2」、ギャップが「3」だ。

 

ここで縦軸と横軸を見てほしい。それぞれ「英語力」と「時間」となっている。

しかし、定量的な数字は入っていない。

 

ここで重要なこと(と僕が考えていること)は、

自分の必要な英語力といつまでに必要かは自分で定義するものということだ。

 

つまり、これくらいできていれば英語力が高いとか低いとかいう絶対的な尺度に意味はなく、ただ、「自分がやりたいことの実現のために必要な英語力は何なのか?」を自分で決めることだ。

 

繰り返すが、ゴールとは、「自分がやりたいことの実現のために必要な英語力」だ。 

 

では、「自分がやりたいことの実現のために必要な英語力」とはなにか?

1つは「自分がやりたいこと」が自分の中にないといけない。

これは、英語力とは全く関係のない話。

 

たとえば、「英語を使って海外で仕事をできるようになりたい」とか、

「アメリカに海外旅行にいって○○したい」とか、そういうことだ。

 

ここで大事なことは2つ。

・本当にハラオチしているか?

 ⇒自分の心に嘘をついてはいけない。本当に自分が心から納得していなければだめだとおもう。

  もし、心から納得していないならそれを考えるほうが先だ。英語の勉強よりもそちらを先にやることをお勧めする。結果、そちらの方が早いから。

 

・どこまでリアリティを持っているか?

 ⇒例えば、海外旅行なら、「○か月先にニューヨークに6泊する」とか自分のなかでリアリティを持った状態の方がベターだ。

 

ちなみに、この時点で、「自分がやりたいこと」を実現するためには英語力はいらない。という結論になる可能性がある。その場合、英語の勉強をする時間は無駄だからやめましょうという結論で終わる。

 

ここまでは、 「自分のやりたいこと」をなるべくはっきりさせよう、ということ。

 

そしてもう1つが、「そのやりたいことに必要な英語力がどのあたりかを判定する」ことである。

ここはコーチの出番だ。 

 

このあたりはある程度の情報の蓄積が必要だと思う。しかし、基本的な考え方はこうなる。

 

・基本的には、CEFRの考え方に則って進める。

・特定の分野だけに必要な英語を身に着けるためには、その分野だけに絞って繰り返しトレーニングする。

 

CEFRに関する説明で良いものがあまりないので、一応NHKのものを貼っておく。

CEFRとは?|英語力測定テスト2014|NHK出版

 

この枠組みは信頼感が高いと僕は思っていることと、会話でできることをベースにされているので、TOEICのスコアをベースにするよりもはるかに納得感が高いと思っている。

 

一方、特定の分野で、使うシーンが決まっている場合、そのシーンに絞ればよい。

(海外旅行で使いたいもこれに入る)

 

たとえば、スノーボードをしにカナダに行きたいという場合は一般的な日常会話を覚えても意味がなく、

特定のスノーボードの用語を覚えてトレーニングするほうがよっぽど意味がある。

 

そのほうが通じたという感覚を得るまでの時間も短いし、ゴールまでの時間もぐっと短くて済むはずだ。

 

 まとめ

 ここまで、「ゴールの設定」について書いてみた。

ポイントは、「ゴールは自分のやりたいことから生まれる、だから絶対的な基準などなく、自分がやりたいことをはっきりさせる」

そして、「そのゴールの状態で必要な英語力を見つける」ということだった。

 

次は「現在地」について書いてみようと思う。

 

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最後に、個人的に僕がおすすめする本をいくつか貼っておくので、ぜひご参考にどうぞ。

 

個人的に親しくさせていただいている「嬉野先生」の2作目。とても丁寧な文体が人柄を表わしていてとてもすてきだと思います。もちろん内容もビジネスパーソンにとって最適な方法がぎっしり。

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 TOEIC300点からの勉強法を書いたもの。これも英語学習法としては名著に入る本だと思う。

TOEIC(R)テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法

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その2はこちら

shiog.hatenablog.com