みんなが「逃げられる」わけではないからこそ守ってあげなければ(過労死した新入社員に思うこと)
いてもたってもいられず、久々に記事を更新してみます。
↓の件について。
人が自ら命を絶つような労働環境は絶対に許されないことは言うまでもありません。
「逃げればいい」
そういう人がいます。それは確かに正論です。
この国には「職業選択の自由」があります。「意に反する苦役に服させられない」って日本国憲法にも書いてあります。(ちょっと話が大きいですが・・)
実際に、逃げられる人はたくさんいると思うのです。
でも、みんなができるわけではない、というのが実態だと思います。
本人のツイートを見ると、いわゆる「危険水域」に入っているように見えます。
ある一点を超えると何も考えられなくなり、自分で逃げたいと思っても実際に行動できなくなっている状況になります。
視野狭窄の状況です。
これは僕の仮定ですが、この「危険水域」は人によって広さが異なり、広い人も狭い人もいるのだろうと思います。
また、その人の状況によって広さが変わることがあるのだと思います。
よって、「僕は○時間働いたからお前もやれ!」というのは意味がないことなのだと思います。
こちらでも書きましたが、
発言がいつもとおかしい
基本的なことが守れなくなる
行動が不審になる
などが起き始めたら、危険水域なので周囲が守ってあげなければなりません。
本人は、
・なるべく危険水域に行かないように普段からコントロールする。
・危険水域に行ってしまったら、(できれば)信頼できる人にぽろっと漏らすように言ってみる。
(「相談する」とか頑張らなくてよい。とりあえず漏らしてみる)
周囲は、
・そもそもそういう働き方を是としないこと。
・危険水域に入ってしまったら強制的にでも守ってあげること。
ということが必要だと思います。
もしあなたが悩んでいたら、会社の人ではなく、昔からの友達とかにぽろっと漏らしてみてください。誰かがあなたの助けになってくれる、と思います。
もしあなたの周りで危険水域だなと思う人がいたら、ぜひ守ってあげてください。
手遅れになってからでは遅いので。